東尋坊(とうじんぼう)という場所を知っていますか?
福井県にある景勝地で、
自殺の名所としても有名です。
ここではだいたい、平均して月に2人くらいの自殺者が出るそうです。
曹洞宗の大本山「永平寺」に行く途中、
東尋坊に寄ったことがあります。
ここには、自殺志願者を救っている有名なボランティアの方がいるといいます。
その方のお話を、間接的に聞きました。
その方は昔、事業に失敗して東尋坊から身を投げようとしていた老カップルを寸前で止めたそうです。
そして、そのカップルの話を聞き、もう一度がんばれるよと励まし、
役場の福祉担当課へ連れて行って保護してもらったといいます。
その1週間ほど後、
警察署を通してそのボランティアの方に一通の手紙が届きました。
それは、老カップルからのものでした。
内容は、先日二人分の命を助けてもらったことの感謝の気持ち、
しかし結局、役場では、交通費の数百円を渡され追い返されたこと、
せっかく助けていただいた命を捨てなければならないことのくやしさ、
そんな無念の思いが綴られていたといいます。
それは老カップルの遺書でした。
彼らは結局、生きる選択肢を見つけられず、
別の場所で自殺してしまいました。
この話を聞いて、ぼくが思ったことはふたつです。
一つは、どんな結末を迎えたにしろ、
最後まで寄り添えるパートナーがいたことがどれだけ幸せなことだっただろうかということです。
もし、来世というものがあるとすれば、その2人がまた出会い、今度はもっと幸せな人生を送ってほしいと願わずにはいられませんでした。
もう一つは、もし、自分がそういった人たちに出会っていたとしたら、ぼくには彼らを救うことができただろうかということです。
瞑想というのは確かに、死に臨んでも悠然と立ち向かえる精神力を養うことに効果があります。
しかしそれは、死を待つ人にとってのことであって、死ぬ必要のない人にとってのことではありません。
じゃあ、死なないためにはなにをすればよかったのか、
それは、「お金」があればよかったのではないかと思います。
瞑想というのはお金以上に事態を切り開く力があります。
しかしそれは、事前に多くの時間を割き、
訓練してきた人だけが手に入れられる力です。
瞑想というのは絶対に必要な技術ですが、
今、目の前にいる困っている人を助けようと思ったら、
お金がないとどうにもならないということがあります。
これはなにも人助けという大きなことを言っているのではありません。
例えば、自分の親や子供、配偶者、恋人が、事故や病気で介護や介助が必要になったとき、自分自身が身体を壊し、会社勤めができなくなった時、災害で家や職場を失った時、会社が倒産、リストラにあったとき、仕事場や学校の人間関係に耐えられなくなった時、歳をとってから離婚せざるをえなくなったとき、子供を一人で育てていかなければならなくなったとき、そんなときにいったいどうやって生きていけばいいのでしょうか。
特に、これからの時代は確実に貧困格差が広がっていきます。
今、主要企業の副業解禁率は5割にのぼるといいます。
定年は70歳に引き延ばそうという声が上がっています。
年金の受給年齢も年々引き上げられています。
これは、どこかでたった一つの歯車がくるえば、僕たちだって老カップルと同じ運命をたどらざるを得ないということを示唆しています。
もし、今日明日の生活に苦労しているとすれば、
年齢を重ねて身体が衰え、能力も衰えていく未来は絶対に楽にはなりません。
今、生活が辛いという人こそ、
将来に備えてなにかを始めなければなりません。
じゃあ僕たちはなにをすればよいのでしょうか
それは、第一に消費・浪費生活から今すぐ抜け出すことです。
僕たちは生活のために働いています。
それは一面真実なのですが、
逆の見方をすると、娯楽を与えられ、
人生が終わるまで時間とお金を消費させられ続けているとも考えられます。
月曜日になると憂鬱になる人もいると思いますが、
日中は仕事で疲弊し、夜は動画やゲームなどでその疲れを癒すために時間を使い、
週末にはまた次週からの仕事に備えるために身体を休める。
つまり、頑張って稼いだお金を、明日からもまた頑張って働くために使っています。
結局、やりたくないことを無理やり納得し、生活のためだといってやっているから、その苦しみから逃れるために娯楽にお金と時間を使い、そのせいでお金がなくなるからさらに働かなければならなくなるという悪循環になっています。
「だけど、経済は消費しなければ回らない」という人もいるかもしれません。
経済の仕組みというのは確かにそうなのですが、
じゃあ、僕たちが消費したお金はどこへ行くのかといったら、
それは、商品・サービスを提供する会社へ流れ、結局、株主や事業主という「資本家」に流れていきます。
消費生活を送る僕たちは、結局、資本家をさらに裕福にさせるためのこの経済社会のコマでしかないんです。
僕は、人生の時間を売ることよりも、お金を持っている人がお金によってお金を増やせる社会というのがいかがなものかという気もないではありません。
しかしこれが資本主義社会なんです。
だから、先日も書いたように、今の時代に投資をしないというのはステーキ屋さんに行ってステーキを食べないようなものだと思います。
※これは投資が一番高尚な仕事だといっているのではありません。今の時代背景において一番効率のよい「仕事」だといっているだけです。
そこで、なにをすればよいかのふたつ目は、投資をすることです。
これはなにも数十万、数百万円のお金をかけろと言っているわけではありません。
むしろ、一般的な投資は絶対しないでください。
もし、おいしい話があったら、
それらは損失が出るかあるいは詐欺です。
ぼくが言う投資はまず「自分への投資」です。
これは絶対条件です。
ブックオフに行って108円で本を買ってください。
最大の優良物件はどんな不動産でも株式でもなく、
自分自身です。
学ぶこと。
それを始めてください。
お金が0なら自分に投資をしてください。
それがやがては莫大な収入に化けます。
もし、そう聞いて、「なんだ、そんなことか」と思ったとしたら、投資をする適性がありませんので、投資には手を出さない方が賢明です。「お金を増やせないと嫌だ」と考えるなら、それはギャンブルの考え方です。投資とは、消費生活、つまり、経済社会のラットレース(同じところをぐるぐると回ること)を抜け出すことです。その金額の多寡のことではありません。
これはいつになく厳しいことを書いていますが、期待させるようなことを言って投資を始めて頂いてもあなたが絶対に損失を被るからです。
それから、相場の「テクニカル分析」を始めてください。
これが本当にお金を増やすための直接的な投資スキルになります。
対象は株式、為替(FX)、仮想通貨とありますが、
テクニカル分析はすべてに共通しています。
まずは為替(FX)から始めてください。
FXや株をギャンブルだと思う方もたくさんいますが、
それは、FXや株を真剣に学んだことのない人です。
FXは確実に収益を上げることができます。
1日1%収益を上げられる技術が身につけば、
月20%資産を増やしていくことができます。
(市場の営業日がおおむね月20日のため)
ただし、下記の条件が一つでもできないというのなら、FXなどの投資は絶対やめた方がよいと断言できます。
ひとつは、学び続けることです。最低でも3年長ければ10年、ひたすら相場のテクニカル分析を学び続けることです。
FXや株(以下、FXという。)はなぜほとんどの人が負けるのかというと、
それは、ボクシングに例えるとわかりやすいと思います。
相場というのはプロのリングです。
そこに、練習もしない人がいきなり飛び込んだら、負けるのは当然です。
ボクシングだってプロと互角に渡り合おうと思ったら数年かかります。
それなのにことFXとなると、
簡単にお金が儲かると思う人が入ってきます。
そして、KOされます。
FXは、欲だけ深く、学ぶことを怠けるものから、学び続けた努力の人が合法的にお金を奪うゲームです。決して勝てるか勝てないかのようなギャンブルではありません。
そして、相場だけを学ぶのではなく、広く大きな見識を持ち、自分自身についても人間についても社会についても学び続けることです。投資は生き様や考え方がそのまま勝敗に直結します。自己成長こそが投資を成功させるためのなによりの鍵です。
次の条件は、瞑想を続けられる人です。
FXは心理が80%以上をしめます。
心を制御できない人は絶対に勝つことができません。
瞑想を通し、合理性を学び、心のコントロール力を身につけることで、FXは絶対に上手くなります。つまり、資本主義社会でお金にお金を生ませるスキルが得られるということです。
次の条件は、諦めないことです。
FXの投資なんて1万円から始められます。しかし、負けを続ければ、小さな金額でもそれなりに大きくなっていきます。損失が重なっていくと、3か月、半年でほとんどの人はいやになってしまいます。
しかし、もし、それを習い事として考えたらどうでしょうか?
英会話学校に行って月謝2万円払ったとします。その金額を毎月の損失だと考えるでしょうか? そうは思わないはずです。
FXもそれと同じです。お金を稼ごうと思わず、学ぼうと思えれば、その恩恵は絶大です。それに、FXのトレード技術が身につけば、どれだけ損しても最終的にはすべて取り返せます。
次の条件は、FXを好きになることです。
どれだけ効率の良い技術だとしても、やっていて楽しめないのでしたらやめた方がいいです。お金を払ってでもFXを楽しみたいと思えるようになったら、そこからスキルは格段に向上すると思います。
そして、最後の条件は、大義名分を持つことです。
投資の世界で成功して、しっかりと収益を上げられるようになったらなにがしたいのか、何のために、誰のためにお金を使うのか、そういった情熱を明確にしてください。
そのことが、いつか行き詰ったときに背中を押してくれます。
最後に
投資というのは瞑想と抜群に相性がいいものです。瞑想の合理的な考え方は市場原理にも通用しますし、お金をたくさん稼げるようになればより多くの人に手を指し伸ばすことことができるようになります。
ただこれは、すべての人におすすめするわけではありません。
本気で瞑想を学び自分を高めていきたいという人にだけお勧めします。というのは、投資というのはものの考え方や今の精神状態がそのまま結果としてあらわれるため、瞑想の訓練の成果を確認しやすいということもあります。
また、投資をお金儲けのための手段と考えず、人生を学ぶための趣味だと思える人であれば、投資から受けられる恩恵は絶大なはずです。
10年かけてでも、資産を1日1%増やす技術を磨く、
それができたら13年後には資産が1憶になっています。
これは、これから僕が目指す目標の一つでもあります。