桜の開花

・雑談

手元にあった本を読んでいたら、その本の中である小説のあらすじを紹介していた。

短い文章だったけど、よくまとまっていてその小説を読んでみたくなった。

なるほど、こんな風に文章が書けたら面白いなと思い、さっそく、昔読んで印象に残っている小説、ドストエフスキーの「罪と罰」を記憶の中から引っ張り出してみる。少し考える。

大まかなあらすじや内容は覚えているが、記憶の中の材料だけではその本のように、人に「読んでみたい」と思わせる文章はとうてい書けそうにないなと思った。かといって、小説を読み返してまで書こうという気も起こらない。

だから辞めた。そもそも僕は文章を書くのが得意ではない。

子供の頃、小学校に入学した時からほとんど勉強をした記憶がない。こうして文章を書くようになったのは20歳を遠く過ぎてからのことだ。今はたぶん、僕は小学校時代の同級生のだれよりも勉強をすることが好きな大人だと思う。

大人になってから取り組むと、子供の頃にはできなかったことが簡単にできるようになるということがある。小学校の6年間で一度も成功できなかった逆上がりもそう。大人になってから挑戦したことがある。一度で成功した。

そう考えると、子供のころの得意不得意なんていうのは別に大したことじゃないな思う。小学校の6年間、僕はだれよりも勉強しなかったけど、そのお陰でこうして大人になってからの数十年、死ぬまでの間勉強をしていたいと思えるようになった。

昨日、東京では桜の開花の便りが届いた。卒業と入学のシーズンがやってきた。体に不釣り合いな大きさのランドセルを背負い、母親と手をつなぎながら小学校の校門をくぐる新一年生の姿が目に浮かぶ。

不得意なことがあっても大丈夫。その時はゴールを先に延ばせばいい。そうすれば、亀だってウサギを追い越せる。

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